-ベトナム現地レポート-
「ベトナムのシェアサイクル」
ベトナムでは昨年の12月より電動自転車のシェアサイクルサービスが導入されており、ホーチミンで始まった同サービスはハノイ市や周辺の省にも広がっています。今回は実際に筆者が利用した感想なども交えて、主にホーチミンのシェアサイクルについてお伝えします。
- シェアサイクルの概要
このサービスはホーチミン市運輸局が民間企業と連携して運営しており、ホーチミン市内ではバス停や公園、観光名所など43か所に駐輪ステーションが設置されています。自転車にはスマートロックとGPSが搭載されており、専用アプリ「TNGO」を使ってロックを解除・施錠します。支払はアプリを通して行い、利用料は30分5,000ドン(約30円)で、50,000ドンの1日利用チケットなども選択することができます。また、アプリ上では各ステーションの駐輪状況や自転車のバッテリー残量も把握できます。

<アプリの画面>

<駐輪ステーションの様子>
- 拡大している背景
ベトナムではバイクが道路を埋め尽くす光景が日常的に見られますが、シェアサイクルが拡大している背景にはコロナ禍を機に健康意識が高まったことや、ガソリン高騰、また「カーボンニュートラル」の動きがあるようです。6月末時点のアプリ登録者数はホーチミン市内で約18万人おり、サービスを展開している企業によると年末までに登録者数80万人の達成を目指しているとのことです。
- 実際に利用してみて
駐輪ステーションがないエリアもあるなど使い勝手に改善の余地はありますが、上記の通りバッテリーの残量も事前に把握でき、タイヤの空気圧についても問題ないため、筆者も何度か利用しています。日本に比べるとバイクの交通量が多く、路面が悪いところも多いため、はじめは少し勇気が必要ですが、慣れてくれば日本と大差なく乗ることができます。また値段の安さも魅力的で少しの距離であればタクシーや配車サービスに比べて断然お得になっています。今後も健康のためにも積極的に使っていきたいと思います。
以上
(1ベトナムドン≒0.006円)
KIRABOSHI BUSINESS CONSULTING VIETNAM CO.,LTD.
岩田