第30回「METALEX Vietnam 2022」

ベトナム駐在員レポート

-ベトナム現地レポート-

METALEX Vietnam 2022

10月6日(木)~8日(土)にかけて、ベトナム最大級の製造業の展示会METALEX Vietnamがホーチミンで開催されました。新型コロナの影響により2年ぶりの開催であり、多くの出展企業や来場者で賑わいました。今月のレポートは筆者がMETALEX Vietnamに訪問しましたので、その様子をお届け致します。

 

  • METALEX Vietnamに訪問

METALEX Vietnamは今年で15回目を迎えるベトナム最大級の国際工作機械・金属加工関連見本市です。ハノイとホーチミンで交互に開催しており、今年はホーチミンでの開催となりました。

新型コロナの影響により、2021年は中止となりましたので、2年ぶりの開催となりました。新型コロナ前の2019年の実績は参加企業数323社、来場者数は15,955名で、今年は215社が出展し、ヤマハ・キーエンス・EPSON等多くの日本企業や韓国・台湾企業が目立ちました。

ブース出展では、JETROが裾野産業の育成協力を目指した取り組みを行っており、ホーチミン市貿易投資促進センター(ITPC)、ホーチミン市裾野産業発展センター(CSID)との共催で特別ブースを出展しておりました。ブースにはベトナム企業からの部品調達を検討する進出日系企業20社、日本企業への部品提供・受託加工を目指すベトナム企業25社が出展していました。

また、東京都中小企業振興公社もブースを設置しており、東京都に本社を有する企業が5社出展していました。関係者からは、新型コロナ前は倍程度の出展希望があったが、今回は申込の段階で、日本の入国規制が残っていたため、出展に二の足を踏む企業が見受けられたとのコメントがありました。その他は、長野県・神奈川県・大阪府・石川県等のブースもあり、ベトナムへの注目度を感じました。

 

  • 終わりにベトナムは未だ裾野産業が弱く、以下グラフのとおり、原材料や部品の現地調達率が中国の69.5%、タイの56.4%に対し、ベトナムは37.4%に留まっています。ベトナムで入手できる原材料や部品 が少なく、海外からの輸入に頼っているのが実情です。ベトナムではこれからも日本の高度な技術が求められることが予想され、このような展示会を契機にベトナム企業と接点を持ち、ベトナムへの進出や事業拡大をご検討されてみてはいかがでしょうか?

    JETRO_2021年度海外進出日系企業実態調査を基に筆者作成

    JETRO_2021年度海外進出日系企業実態調査を基に筆者作成

 

<METALEX Vietnamの様子>

 

以上

 KIRABOSHI BUSINESS CONSULTING VIETNAM CO.,LTD.

福田